マロリオン物語1巻

西方の大君主―マロリオン物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

西方の大君主―マロリオン物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

ベルガリアード物語⇒魔術師ベルガラス&魔術師ポルガラに引き続く第3弾の物語であるマロリオン物語が発売されました。


ストーリーは前半後半と大きく二つに分かれています。
前半は、闇の子トラクを倒した後の登場人物による日常です。内容は、

  • ポルガラとダーニクのほのぼのとした新婚模様
  • エランドの成長っぷり
  • ガリオンとセ・ネドラの新婚3年目の苦悩(子作り編)

ってな感じです。


ポルガラ&ダーニク夫婦の端緒に現れるコダワリがいい味を出しています。手作りの石鹸作りにこだわるポルガラ。それにちょっかいをだすベルガラス。文章を読んでいるだけで情景が頭に浮かびますし、微笑ましい気持ちにさせます。


ところが、後半は話が進み始めます。

  • 闇の子復活?!
  • 愛しいあの子が誘拐?!

と、イベント盛りだくさんです。特に今まで計略を立てることが多かった主人公たちが、守勢に立たされます。いつまでも悪役が間抜けだと思うなよと言っているようで拍手ものだったりします。気になるところで話が終わっているので、次巻が楽しみです。