腐った林檎と吸血鬼

腐った林檎と吸血鬼 (HJ文庫)

腐った林檎と吸血鬼 (HJ文庫)

小滝浦人は窓月なゆりとの初デートの日、連続殺人犯に襲われ、瀕死の重傷を負う。
彼を救った(?)のはゴスロリファッションに身を包んだ美少女・九結ラミカだった。彼女によって吸血鬼にされた浦人の生活は大きく変化していくのだが……。(出版社HPより)

ぷいぷいの夏緑さんの新作、【腐った林檎と吸血鬼】です。

人間を林檎と見立て、吸血鬼を林檎農家の人と称した考えが基盤です。
限定された林檎が痛む分には林檎同志で決着がつくため問題なしとし、周りの林檎にも悪影響を与える腐った林檎を吸血鬼が積極的に駆除していくっということがお仕事の吸血鬼の話です。人間社会に溶け込むためのロジックもきちんとしているので、トンデモに見えますが、結構楽しめました。
ぷいぷいのときもそうでしたが、登場人物が妙に論理的なところもお気に入りです。筋道たっているので。