“文学少女”見習いの、初戀。

文学初心者の少女が綴る、もうひとつの“文学少女”の物語!
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。遠い人を想い時折切ない目をする彼に、強く惹かれる菜乃だったが、まるで相手にされず、落ち込む日々を過ごしていた。けれど、菜乃がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」――彼とともに、菜乃は、物語に隠された真実を探し動き出す……! もうひとつの“文学少女”の物語、ここに開幕!!
(amazon.comより)

一時は簡潔かと思った文学少女シリーズですが、めでたく続編がでました。今回の文学少女は、本をたべる妖怪(w)とは異なり、真っ当な女の子、日坂菜乃です。高校入学したての時に、心葉に一目ぼれして、勢いのまま文芸部に入部してしまいます。なんとか自分に振り向いてもらおうと努力する姿には仄々と見守る気持ちになってしまいました。いいなぁ。


謎解き部分は、前シリーズが、立て板に水の如く、犯罪に至った心情を名作になぞらえていたましたが、新シリーズの心葉と菜乃のコンビでは、不慣れなせいもあり、それこそ一つ一つそのときの心情を積み上げ・フィールドバックをしてもらいながら解決に向かいます。心情をよく理解でき、大変読み応えがありました。


次の本が楽しみです。