ソフトウェア開発技術者試験

 ソフトウェアを中心としたシステム開発及び取引のための共通フレーム
98(SLCP-JCF98)の説明はどれか。

 ア オープンシステム環境を実現するために必要な共通の枠組みを規定したもの

 イ オブジェクト指向技術に基づいて,ネットワーク上のアプリケーションプログラムを連携させてシステムを開発するための共通の枠組みを規定したもの

 ウ ソフトウェア開発プロセスの作業項目を標準化し,その作業方法を規定したもの

 エ ソフトウェアライフサイクルプロセスの作業項目を可視化し,その共通の枠組みを規定したもの

選択は、エ

SLCP-JCF98

  • SLCP-JCF98 は、Software Life Cycle Process?Japan Common Frame '98 の略である。

自分の言葉で説明すると・・・
元来、ソフトウェア開発を、企画から開発→運用→保守→監査→廃棄まで、1社で行えれば必要ない仕組みである。しかし、現実には各工程毎に契約を行ったり、複数の会社によるシステム開発を行う。その際、各工程に対する認識が異なるとスムーズにシステム開発の契約を行えなくなる。需要と供給の認識があわなくなるからである。
そこで、ソフトウェアのライフサイクルの可視化と定義づけをおこなうことで、ソフトウェアの需要者供給者の共通のものさし(SLCP-JCF98)を用意することで、取引をスムースにしたのである。
ちなみに、SLCP-JCF98は、日本独自のシステム開発における共通の言葉を標準化したものである。