システム監査向け
【問題】
磁気ディスク装置において,ファイルの書込みや削除を繰り返したところ,ファイルのフラグメンテーション(断片化)が発生した。この状況に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア フラグメンテーションが進行すると,個々のファイルサイズは増大していくので,磁気ディスク装置の利用率は低下していく。イ フラグメンテーションが発生したファイルを更にコピーした場合,コピー先でフラグメンテーションが進行することはあっても解消することはない。
ウ フラグメンテーションを解消するには,専用ツールなどを使用して,フラグメンテーションが発生したファイルを連続した領域に再配置すればよい。
エ フラグメンテーションを解消するには,複数のファイルを集めて一つのファイルにし,全体のファイル数を減らせばよい。
【解答】私の解答
ウ
【調べたこと】
読み方 : フラグメンテーション
別名 : ディスク断片化, ディスク細分化記憶装置の使用領域の断片化のこと。
ディスクに対して書き込みと削除を繰り返し行なうと、ディスク内でのファイルの配置が不連続になり、連続した空き領域が少なくなるため、どの空きスペースにも入りきらないファイルが増え、ファイルを分割して2つ以上の空き領域に分けて保存するようになる。
このようなファイルの分割保存が増えると、OSの処理量の増大やドライブのヘッドの移動量の増大を招き、読み書き速度の低下につながる。また、ヘッドの移動は物理的な動作を伴うため、故障を誘発しやすい(耐用年数が低下する)とも言われている。
コンピュータを長く使用していると次第にディスクのフラグメンテーションが進行し、ファイル操作の速度が低下していく。このため、最近のOSには、フラグメンテーションを解消する「デフラグ」(デフラグメンテーションの略)と呼ばれるユーティリティソフトが搭載されている。このソフトは、ディスク内のファイルを先頭から再配置し、ファイルの分割状態を解消して、連続した空き領域増やす。
引用元 IT用語辞典 e-Words
■解答■
システム監査技術者午前平成16年問02ウ フラグメンテーションを解消するには,専用ツールなどを使用して,フラ
グメンテーションが発生したファイルを連続した領域に再配置すればよい。